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【1代目ネゥト】66~70話

neuto66【第66話】
19日。昨日のこともあって、ちょっとテンションが上がらない。
なんか、後味悪いっていうか……
「おはよう、ネゥト」
あんなことがあった後だとは微塵も思わせない程、アルヴィンは爽やかな声で挨拶をしてきた。
「おはよう……なんか元気いいね……」
「そう?まあ、僕的にはいいことがあったからね。」
「何よいいことって?あたしは不快なこと極まりないわ!!」
何よ!!アルヴィンってこんなに冷たい奴だったっけ?
「……これで僕は堂々とネゥトの恋人だって胸を張れるかなってさ。」
「えっ……」
「……ゴタさんの存在がどんなに脅威だったかなんて、きっとネゥトにはわからないんだよ。」
アルヴィンはちょっといじけたように向こうを向いてしまった。
……そうだよね、ずっと不安だったよね。
あたしっていっつもそう。自分の感情ばかりで周りの人の気持ちに気づけないの。だから友達少ないのかな……
「……ごめんね…」
「……ネゥトがあやまることじゃないよ。ただの僕のヤキモチなんだから。……ごめん、誤解させたね。」
「ううん。あたしが悪かっ……ああ゛っ!!!」
「……?どうしたの?ネゥト。大声あげて。」
あたしの視線の先には…………頭に不幸の雲を付けたあの人がいた。


neuto67【第67話】
「ごっごっごっゴタだ!!!な、なんで?今まで一度も仕事場に姿現したことなかったのに!!!!!」
「本当だ……珍しいね。」
「何をのんきなこと言ってるのよ!!!当てつけよ!!きっとフラれた当てつけに威嚇しに来たのよ~~~!!!」
「ははっ、まさか。単に気が向いただけだろう?」
「だって前に「仕事しないの?」って聞いたら「面倒くさいから嫌い」って言ってたんだよ?それなのにおかしいじゃん!!」
「だとしても、別にかみついてきやしないだろう?大丈夫だよ。」
「そんなのわかんないじゃないの~~~」
不幸の雲を頭に付けたゴタは、慣れない手つきながら仕事をしていた。
アルヴィンの言う通り何をしてくるわけじゃなかったけど、なんか怖かったからあたしはアルヴィンの陰に隠れながら仕事をした。
******************
後日談。
休日が明けてからの数日間もゴタは仕事場に姿を現していた。
そのたんびにあたしはアルヴィンに隠れてた。
だって……やっぱり不気味なんだもん;


neuto68【第68話】
20日。今日は愛の日。
あたしはどうやらエナの子コンテストにエントリーされてるらしく、早速会場へと向かった。
神殿前は今か今かとコンテストの開始を待つ人々でごった返していた。その人の群れの隙間をかいくぐり、待機場所へと移動した。
さすが魅力高い人たち。みんな素敵な人たちばかりだった。
ミスプルトが取れるかはわからないけど、アルヴィンが投票してくれればそれでいいかなvって思っていた。
……が……
開始の合図と共に視界が塞がれるほどの人の波にあたしは埋もれていた。
「あなたに投票します!!!」
と投票札を渡してくる人たち。
もう、誰が誰だかわからなくなっていた。
アルヴィンの声もした気がするけど、その姿を捉えることはできなかった。
本当にもう………辛……(泣)
コンテストが終了する頃には疲労でぐったりしていた。
その甲斐(?)があってかあたしはミスプルトに選ばれた。
一緒にエントリーされてた人が
「明日から大変よ!!男性の集団に追われることになるわよ。頑張ってね」
と笑顔で忠告してくれた。
………っていうか、すでに追われてるんですけど………(汗)…あれ以上になると!?


neuto69【第69話】
21日。今日はアルヴィンとデートv
昨日、コンテストの後に誘ったの。
アルヴィンに話したいことがあったから……
「あたしね……つくづく思うんだけど。」
浜に向かいながらあたしはゆったりと話始めた。
「この国に一人で移住してきて、何にもわからなくて、友達もいなくて……そんな時アルヴィンが仕事のこと教えてくれたじゃない?すっごく嬉しかったなってさ。」
「うん。」
あたしの話を遮らないように、アルヴィンは静かに相づちを打って耳を傾けてくれた。
「ゴタと付き合ってて、上手くいってなくて。落ち込んだりしてた時親身になって励ましてくれてさ………暴走も抑えてくれるし。あたしアルヴィンがいない時ってどうやって生きてきたんだろう、て思うのよ。」
一つ深呼吸をしてアルヴィンを見つめた。
「あたしにはアルヴィンが必要なの。ずっと……一緒にいて欲しいの……駄目かな?」
アルヴィンは穏やかにゆっくりと微笑んだ。
「駄目じゃないよ……僕もネゥトがいないと死んじゃうよ。」
「ちょっ!!!それは大げさじゃない?///」
「でも、本当だし。愛してるよ……」
なんでこう、アルヴィンって恥ずかしいことさらっと言っちゃうんだろう。……でも、あたしも同じ気持ちだよ。
そう答えるのが照れくさかったから、あたしはそっと口づけをした。


neuto70【第70話】
22日。今日もアルヴィンとデート。
アルヴィンに促されてアイシャ湖へと向かっていた。
なんだか今日のアルヴィンは無口で、妙に手に汗をかいてる。今更緊張してるの?
それぞれ更衣室に入り、着替えを済ませて湖に行く。背後に気配を感じて振り向くと、そのには赤い海パンに身を包んだアルヴィンの姿があった。
「………………」
「……どうしたの?ネゥト。変な顔して。」
「……………ぷっ」
もう駄目、我慢できない!!!
「ぶ~~~~っ!!!あはははははは!!!す、すっごい!!!だめぇ~~~~~~!!!」
「え?何?何か可笑しいことあったの?」
「アハハハハ……だっだってアルヴィン、赤パン!!!可笑し過ぎる~~~!!!!!」
「あ、赤パンって……ショルグ色なんだからしょうがないだろ!!!///」
「そ、それにしたって!!!あははははは~~~っおなか痛い~~~!!!」
「…………もう、頭きた。」
「えっ………」
アルヴィンは爆笑しているあたしをおもむろに抱き上げた。
「ちょっちょっとアルヴィン!!!何!?」
そんなあたしの言葉も聞かす、アルヴィンはあたしを抱き上げたまま湖へと入った。そのまま、あたしを湖の中に立たせるとホッペをむにっとつまんだ。
「あ、あるふぃん……あにすんのお~~」
「……まったく。今日僕がどんな気持ちでここに誘ったと思ってるんだよ。」
「ふえ?」
頬をつまんでいた手を離すと、そのまま肩においた。
「ネゥト、僕と結婚して下さい。」
「……………え?」
「聞こえなかった?」
そっか………だからアルヴィン、すごく緊張してたんだね。
「聞こえてたよ………うん。幸せな家庭を作ろう。一生、一緒にいたい。」
そうしてあたし達は結婚式の予約を取るべく神殿へと向かった。
なのに…………
「信じらんな~~~い!!!なんでいっぱいなのよ~~~!!!」
「まあ、仕方ないよ。しばらくの我慢だね。」
「そんなのヤダ~~~!!!」
そう、予約をしたのはいいものの、25日は予約がいっぱいであたしたちの式は来年の10日となってしまったのだ。
年越しが一人でだなんて、そんなのないよ~~~!!!!

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