【1代目ネゥト】第6~10話

neuto6【第6話】
490年2日。今日はショルグ新年祭と仕事始めが行われるらしいの。私はガアチ区東に住んでるから、ショルグまでは結構近いのよね♪
・・・その分、仕事場であるリムウルグにはと~~っても遠いんだけどね。
まあ、それは置いといて。
全員参加の行事ってことは昨日見のがしてた未婚のいい人見つけるのにはもってこい!!ってことよね♪
今日こそはぜ~~ったい見つけてやるんだから!!!


neuto7【第7話】
ええと、私はコ?クショルグだから赤いタイルの方に行けばいいのよね?
足下のタイルを見ながら進んで行くと、ふいに顔面に衝撃がはしった。
「きゃっ!!~った~~!!」
「あ、すみません!!大丈夫ですか?」
鼻をさすりながら顔を上げると、そこには少し色の黒い肌をした青年が、心配そうな顔をして私を見ていた。
・・・やだ!!すごい好み!!!
「いえ、私の方がよそ見をしていたんですから・・・」
な~~んてちょっとブリっこ過ぎたかしら?(笑)
「いや、ボクもボ~~ッとしていたので」
いや~~んもう、いい感じじゃない?
ああ、私にもや~~っと(?)恋の季節がやってきたのね!!


neuto8【第8話】
それから彼と話していたら、ウルグまで一緒だってことがわかったわ。これはもう、運命としか思えないわよね!!
彼の名前はゴタ・ライト。ちょっとばかり年上だけど(18才)この際どうでもいいわ!!なんてたって顔は好みだし♪
それにそれに生まれ持っての才能である「ジマの力」までもってるんですもの!!!
ああ、もうこの国に来て初めて幸せを感じたわ!
明日からゴタとも仕事場で会えるし、いろんなことにハリが出てきたみたい。


neuto9【第9話】
3日。
今日からは本当の意味で新年が始まったよう。納品所も開いて、リーグごとの試合が始まって。人々も活気に満ちてくる。
私もさっそく仕事はじめよう。
そういえば1日はバタバタしてて、仕事道具借りてなかったっけ。でもまあいいわ。この木の竿でためし釣りでもしてみよう!
思えば私って釣りをするの初めてなのよね。ゴタがいたら釣り方教えてもらおうかな?
漁場は人でにぎわっていた。でもゴタの姿はどこにも見当たらない。
んじゃま、見よう見まねでやってみようかな。ええと、この小さな針にこの餌を付けて・・・とりあえず投げ込む!!!
トプン!
・・・糸が引かれる。
よ~~し一気に引くわよ!!
「えいっ!!!」
それは水色の体に薄い黄色の尾ビレのついた魚。
なによ!私だってやればできるじゃない!!すっかり釣りに夢中になっていたことに気付いたのは、仕事終了の鐘の鳴った時だった。


neuto10【第10話】
「は~~釣った釣った!」
納品しきれなかった魚達をかかえ、ウキウキ気分でリムウルグを出たその時。それは恐ろしさを覚えるような人の群れ。
「お~~い!」
その呼び声が聞こえたかと思ったその瞬間、私は信じられないくらいの人数の男性に囲まれていた。
「ネゥトだったよね?どう?この国の暮らしは?」
「え?いや、まだわからないことが・・・」
「家庭を持って初めて一人前だね」「雨や雪の日はころびやすいから気を付けるんだよ」「仕事の仕方がわからなくても、人の真似してりゃなんといかなるよ」
わかった!!わかったから私を前に進ませて~~!!!
ふとその人だまりに目を向けると、そこにはゴタの姿もあった。だけどあまりの人の数に、私は振り切って逃げるのが精一杯だった・・・。

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