【1代目ネゥト】36~40話

neuto36【第36話】
「・・・というわけなのよ!!あったまこない?」
「まあまあ、ネゥト落ち着いて・・・」
「これが落ち着いていられるわけないでしょ!!私はね、自分で言うのも何だけど短気なのよ!!」
「クスッ・・・本当に自分で言うようなことじゃないね。まあ、わかりやすいけど。」
「茶化さないでよ、アルヴィン!!」
私はアルヴィンに会った途端、さっきの出来事を話していた。ムシャクシャした気持ちは話すことによって少しスッキリもしてきていたのだけど、やっぱり思い返すと頭に来る。
「男のくせに恥ずかしいとか言ってんのが気に食わないのよね!」
「・・・ん~~その男のくせにってのがどうかと思うんだけど・・・」
「何よ!!なんか文句でもあるの?アルヴィン!!」


neuto37【第37話】
「なんていうか、『恥ずかしい』って感情には男も女もないんじゃないのかな?」
「何よぉそれ・・・」
アルヴィンはちょっとだけ真剣な顔をして話し始めた。
「男だから恥ずかしくないってことはないだろう?男だって恥ずかしい時は恥ずかしいし、勇気を出す時は出す。女性だって同様に。人間としてそれは当たり前の感情だと思うんだ。だからね、ゴタさんが手を繋ぐことを躊躇したとしても、それはゴタさんの人格なんだから、それをネゥトは受け止めるべきなんじゃない?恋人としてさ。」
「それはそうかもしれないけどさ・・・」
もちろん、男の人だから恥ずかしいと思わないなんてことまでは思わないけどさ。
「もっとも、ボクだったら好きな子から『手を繋ぎたい』なんて言われたら絶対に離さないけどね」
「何よそれ!!矛盾してるじゃない!!」


neuto38【第38話】
「いや、それはあくまでもボクの考え方だからさ」
「も~~!!・・・そういえばアルヴィン、今日は訓練?なんか良く浜にいるよね?人のこと言えないけどさ」
「ああ、まあね。ボク浜で走るのが好きなんだ。訓練としてもよく来るんだけど、モヤモヤしてる時に気晴らしに来ることもあるよ。」
「へ~~奇遇ね!!私もこのムカツキをスッキリさせるために走りに来たのよ。アルヴィンがいたから話し込んじゃったけど。で、今日はどっち?訓練?うさ晴らし?」
「・・・さぁてね。どっちだろう?」
「んん?その言い方を見ると何かあったわね?ん?お姉さんに話してみ?」
「お姉さんって言ったってネゥトはボクより4つも年下じゃないか~!」
「何よ!!いいじゃない!それに顔だけだったらアルヴィンの方が4つ以上年上じゃない!!」
「悪かったね、ふけ顔で・・・」
「あら、気にしてた?でもきっとアルヴィンおヒゲとか生やしたら似合うと思うよ。ダンディな感じになりそう!」
「そうかな・・・?」


neuto39【第39話】
浜でアルヴィンと話し込んでいたらすでにお昼過ぎになっていた。そして家までの距離をのんびりと歩きながら、浜で、アルヴィンに言われたことを思い出していた。
ーー恥ずかしいという感情に男も女もないんじゃないかな?ーー
それはわかるよ。恥ずかしいって感情がない人間なんて存在しないと思うし。
ーーそれはゴタさんの人格なんだから、それをネゥトは受け止めるべきなんじゃない?恋人としてーー
そうなのかな?ゴタが恥ずかしいといって私の差し出した手を拒否した。私と手をつなぐことの嬉しさより、恥ずかしさの方が上だってことでしょ?それはゴタの人格で、それは恋人として受け止めなくちゃいけないの?それが恋人ってことなの?
「なんだかよく分からなくなってきちゃったな・・・」
私はだんだんと暗くなっていく空を眺めながら歩いていた。


neuto40【第40話】
ふと、後ろから呼び止められる。
「ゴタ・・・」
「ネゥト、明日デートしよう」
ゴタは何事もなかったかのような顔をしている。
やっぱり私の考えすぎなのかな・・・?
「いいよ。大通り南で待ち合わせね」
「約束だからね!!」
そう言ってゴタは去って行く。
今日のことはゴタにとってなんでもないことだったのかな?それとも明日、今日のことを挽回するつもりでいるとか?
「あ~~~!!!もう考え込むのやめた!!」
「挽回するなら挽回してもらおうじゃない!!よ~~く考えれば、たかが『恥ずかしい』って一言言われただけじゃない!!」
本当はまだわだかまりはあるけど。でも、まだ始まったばかりの私たち。きっと誤解やわだかまりはこれから解いてゆけるんだと思う。・・・そう思うことにしよう。
そうすれば、きっと明日も楽しい日になると思うから・・・

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