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【1代目ネゥト】41~45話

neuto41【第41話】
一晩寝て、さあ新たな気持ちで今日を迎えよう!とは思ったものの、足が重い。
「頭切り替えて行こうって昨日決めたんだし!!」
とわざとらしく口に出してみた。でも2、3秒後にはため息が出てくる。
「私ってこんなグズグズした人間だったんだなぁ・・・」
ぶつぶつと独り言をつぶやき、のろのろと歩いていたものの、大通り南まではそんなに時間がかからなかった。そこにキョロキョロとしているゴタの姿を見つけ、さすがにお腹に力を入れた。
『今日は楽しい一日にするんだ!!』
「おし!・・・おーーーいゴターー!」
「あ!おはようネゥト」


neuto42【第42話】
「タラの港に行こうか!」
「うん楽しみだね」
よ~し!ここは何か楽しい話題を・・・!!
・・・と言っても楽しいことか~。最近楽しかった事といえば・・・
「私ね、この間初めてワタワタを捕ったのよ!!」
「え?ワタワタを?へ~」
「私、ここに来るまで一度も釣りってやったことなくてさ、初めは適当に見よう見まねで釣ってたんだけどね。この間友達になった人にコツ教えてもらったら、これが面白いように大物が捕れるようになってさ~」
あの時は嬉しかったな~!アルヴィンってば教え方上手いしvv
そうよ。初めはゴタに教えてもらおうと思ってたんだよね。でも今だに仕事場でゴタの姿を見た事はない。
やっぱり恋人が怠慢ってのも嫌だし、私の話を聞いて仕事に興味持ってくれるといいんだけどな。


neuto43【第43話】
「ゴタは仕事嫌いって言ってたよね?でも釣りってさ、以外と楽しいよ!遊び感覚でできるっていうか・・・」
「ん~~」
「そう!!初めは釣りのこともゴタに習いたかったのよ~!でもリムの漁場で見かけなかったから寂しかったんだから~」
「・・・・・・だろ」
ゴタは低い声で何かつぶやいた。
「え?何?」
「ボクは仕事が嫌いだって言ってるだろ?なのになんでさっきから釣りの話ばかりするのさ。」
「え・・・あ・・・と・・」
ゴタは大きくため息を吐いて、向こうを向いてしまった。そして、自分の耳を疑いたくなるような一言を呟いた。
「君といてもつまんない」


neuto44【第44話】
ーーーーーー何を言われたのか私はしばらく理解が出来なかった。
ただ、一つわかったのは、私の左手がゴタの頬を叩いていたことだった。
手がじんじんしている。でも痛みは感じない。
体中がぎしぎし言ってるような・・・そんな気がする。
なんでこんな事になったんだろう?今日は気を取り直して楽しく過ごすつもりだった。
そりゃあ、確かに尻込みしてたけど。
でも、でも・・・
気が付くといつの間にかゴタの姿はそこにはなかった。


neuto45【第45話】
「そうだ・・・浜に・・行こう・・・」
真っ白になった頭と体。
いつも嫌な事があったらバスの浜をくたくたになるまで走ったら・・・スッキリしたんだ。
だから、早く浜に行かなくちゃ。
「あれ・・・なんだろ・・・」
重い。
いつも軽快に動作する自分の体が重くて仕方がない。
「・・・は・・や・・・くぅ・・・・」
かすれた叫びのような、呻きのような声で呟く。
重く、重く。
白くなった体をひきづって浜へ向かう。
その入り口に立つと、浜を走る足音が聞こえた。
その姿を見た途端。緊張していた体中のすべてが流れていくような、そんな気がした。
「アルヴィン・・・」

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